塾に入る前にやっておきたいこと

塾に入る前にやっておきたいこと、と言えば、普通は、机に向かう習慣、ではないでしょうか。でも、うちでは、それはやっていません。無理やり机に向かわせても、勉強嫌いになるだけだと思うからです。次男について、やっているのは以下のようなことです。

  • 読書の習慣
  • 漢字の書き
  • 算数オリンピックへの参加
  • 史跡めぐり
  • 科学実験教室や自然観察会への参加

 

ちなみに、ここに書いたようなことは、長男の時にはやっていませんでした。長男は、もともと中学受験をさせるつもりもなかったのです。小学3年生の時にたまたま算数の応用問題を少しやらせてみたらよくできるので、算数に向いていることに気づいて、少しずつ受験を考えるようになったという経緯があります。

文系のお子さんは、難しい本を読んだり、上手な作文を書いたりして、能力が高いことに周りも早く気づきますが、理系のお子さんは、気付きにくいと思います。理系でも、計算や論理的思考力に強いタイプと、図形に強いタイプがありますが、後者はさらに気づきにくい。学校のテストで、図形の問題はほとんどでませんし、そもそも、低学年の頃の算数は易しいので、できるのかできないのか、よくわからないのです。

長男は、図形タイプで、国語が苦手なので、簡単に言うとレゴブロックは上手だけど「勉強ができない子」でした。そういう子どもは、何かのきっかけがないと、能力に気づかず大きくなってしまいがちので、中学受験があって良かった、ということになります。

遅めの入塾で大丈夫なのか

早めに塾に入れようという場合の動機はいくつかあります。

  • 後からでは、塾に入れないのではないか。
  • 塾に入れたとしても、勉強が遅れていて、ついていけないのではないか。
  • 自宅で勉強させるのは大変だから、塾でもどこでも行ってほしい。。

そうした心配がある中で、入塾時期を遅らせるからには、ある程度の準備は必要になります。長男の時にやったのは、以下のようなことです。

  • 授業を聞いて、わからない、という状態にならないためには、まず算数。予習シリーズの4年生の問題のうち、基本問題だけ一通り。その前提として、学校の教科書準拠の問題集を6年生までざっと。
  • 4年生までの漢字をほぼ完璧に覚える。
  • 都道府県名、県庁所在地や、簡単な地理(山、河、平野など)を漢字で覚える。
  • 理科は、予習シリーズをざっと読む。

大変そうに見えるかもしれませんが、通塾するよりずっと簡単な内容しかやりませんでした。

 

入塾テストは、SAP◯◯以外は、国語・算数の2科目でよく、内容的にも学年を越えたものは出題されていなかったので、このような内容でも塾に入ることはできました。

ただ、次男については、5年生になってもある程度余裕のある生活をさせたいので、入塾前にもう少しいろいろさせたいと思っていることがあります。

 

 

 

いつから塾に行くのか

中学受験をする場合に、まず悩むのが、「いつから進学塾に行くのか、どこに行くのか」でしょう。

一般的には、3年生の2月に新4年生として入塾しますが、最近はもっと早い時期から進学塾に行き始めるお子さんが増えています。公文やハナマルなども含めれば、更に多いですね。

長男は男子校トップ校の一つの合格しましたが、通塾は4年生の1月からです。つまり通常より1年遅かった。その時期、クラスで塾に行っていないのは、他に一人しかいませんでした。

当時は、親としてかなりあせりましたが、振り返ってみると、良いことも多かったのです。

  • スタートが遅いため、皆に追いつこうとの意識が強く、常に緊張感をもって勉強することができた。
  • スタート時点の成績が悪いだけに、成績が下がることがなく、モチベーションを維持できた。
  • 期間が短いので、疲れたり、飽きることがなかった。

次男も、長男同様、遅めの通塾を考えています。それは、次のような理由もあります。

  • 通塾時間や、子供に合った学習ができるという意味で、自宅学習の方が効率がよい。
  • 4年生で塾に週2(〜3)日行くようになると、復習する日も必要だから、お稽古ごとを減らさなければならない。

それなら、最後まで自宅で勉強したら、と言われそうですね。たしかに、予習シリーズや通信教育もありますから、本当にやる気があるのであれば自宅学習も可能だと思います。けれども、普通の子供にとっては、受験生としての自覚を持つには、やはり受験生のグループの中にいることが大きな意味を持っているように思います。

楽しく中学受験を

 中高一貫の男子進学校から国立大学に進学した長男と、小学生の次男の育児について書いていきます。

 

 受験といえば、子供の負担も親の負担も大きいものです。そんな負担を少しでも減らす智慧を提供できれば幸いです。こんな例もあるのか、と思って読んでください。